2026年3月4日
2026/2/25 西宮市議会定例会 一般質問 大項目5
課題:
西宮市が西宮浜、高須町など一部地域をのぞく、国道 2 号以南地区で、先行実施しているごみの新分別ルールに対し、市民から3つの大きな課題が寄せられています。
➀指定袋の使用増による経済的な負担増。これまで無料で投入できていた【もやさないゴミ】や【ペットボトル】が有料の指定袋でなければ、出せなくなった。
②分別の手間と保管場所問題。【その他不燃ごみ】、【缶・ペットボトル】、【プラスチック資源】と3つに分けられたことにより、様々なサイズの共通指定袋を購入・管理しなければならず、家庭での置き場に困っている。
③環境負荷への疑問。市は共通指定袋を再資源化すると説明しますが、市民の目には「資源を出すために石油製品である袋を購入し、それをゴミとして出し、市がまたその袋を再資源化する」というプロセスが、環境負荷と市民負担を増やしているだけに映る。
利便性と環境、家計を守るため「コンテナ継続」を求める声もある。
- 指定ごみ袋制度には、主に「有料指定袋」・「単純指定袋」・「色指定袋」の3つの手法がありますが、本市が採用している「単純指定袋」とその理由。
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指定袋制度は、市がデザインや規格を定めた袋にごみ処理手数料を上乗せして販売する「有料指定袋」、市がデザインや規格を定めた袋を用いるが、ごみ処理手数料は含まれない「単純指定袋」、市販のごみ袋を用いるが袋の色に規制をかける「色指定袋」の3つの手法が一般的です。各手法にはそれぞれ一長一短があり、「有料指定袋」はごみの減量化に対して最も高い導入効果が見込める一方、市民の経済的負担が最も大きくなるデメリットがあり、「色指定袋」については、導入効果が最も低くなることや、ごみ袋の素材はメーカー任せになるため、ごみ袋焼却時に発生する二酸化炭素等の温室効果ガスの抑制が進まない等のデメリットが考えられます。以上のことから、本市では、市民に過度の経済的な負担を与えることなく、みの減量及び分別排出の徹底効果が期待できる「単純指定袋方式」を採用しました。
- 共通指定袋を導入することによる、市民負担の増加額を試算したのか。
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従前の分別区分及び収集形態における諸課題を踏まえ、今後の人口減少及び高齢化の進展を見据えた持続可能なごみ収集体制の構築を念頭に置きながら、有識者等で組織される廃棄物減量推進部会などにおいて、議論・検討を重ねてきました。検討過程において、既に単純指定袋制度を導入している先行自治体における価格を参考に試算を行い、1世帯あたりの年間負担増額は概ね1,500円から2,000円程度と見込まれることから、著しい負担増となるものではないと判断したものです。
- 新しい分別区分を維持しつつ、【缶・ペットボトル】および【その他不燃ごみ】についても、以前のようにコンテナによる収集に戻すことを検討する考えはあるのか。
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次にコンテナによる収集に戻すことにつきましては、本市のごみステーションは約17,300ヶ所存在し、約6割にあたる10,000ヶ所が、道路上・歩道上を一時的に利用しています。コンテナ収集方式は、ごみ袋が不要であり、住民の経済的負担や環境負荷を軽減できる一方で、ンテナの出し入れ等の管理が必要で、高齢化や地域コミュニティの希薄化により、地域によってはその負担が顕在化していたことから、コンテナ管理の負担軽減は行政課題の一つでした。また、強風等により、コンテナに入れられたペットボトルが散乱し、周囲の生活環境に影響を及ぼす事例があるほか、コンテナ自体が風で飛ばされ、走行中の車両に接触する損害賠償事案も発生するなど、市民の安全確保やリスク管理の観点からの課題も存在しています。
なお、今回の分別区分の見直しに際し、これまで事前申込みのうえ有料にて収集していた粗大ごみのうち指定袋に入れることができ、かつ重量が5キログラム未満のものについては、もやすごみあるいはその他不燃ごみとして、無料で収集するよう市民サービスの向上も図っています。
引き続き分別排出に関する広報啓発の充実や排出量抑制に資する効果的な取組を実践しながら、さらなるごみの減量及び再資源化を推進してまいります。