一般質問①育成センターの1年生の待機児童

西宮市は、待機児童の解消を、学校施設の活用及び、タイムシェアで特別教室等の一時利用で対応するとしていますが、解決に至ってない状況です。

こども家庭庁の調査によると、本市における過去4年の5月1日時点の待機児童数は、

  • 令和5年:173人(全国ワースト21位)
  • 令和6年:174人(全国ワースト23位)
  • 令和7年:218人(全国ワースト13位)
  • 令和8年:190人(全国ワーストは未発表)

過去4年間の推移を見ても、待機児童数は200人前後の高い水準であることが分かります。

資料の②をご覧ください。

令和8年5月1日時点の学年別の待機児童数は、1年生が26人、2年生30人、3年生19人、4年生115人となっております。学年に関わらず待機児童は問題ですが、国の通知「待機児童パッケージ2026」でも小1の壁を打破することが喫緊の課題であると言及されていることから1年生の待機児童について、質問を進めます。

資料の②の上から三番目にある甲子園浜小学校におきましては、1年生の待機児童が5名も発生しております。甲子園浜小学校の保護者から、ある1年生児童が、育成センターに入れず、この春から、やむを得ず、小学校から600メートル離れた、子どもの足で徒歩10分ほどかかる民設の児童クラブに通っているというお話を伺いました。入学したばかりで大きなランドセルを背負った1年生が、放課後、遠くまで移動することは、働く保護者にとっても安全面で非常に大きな不安を伴います。また、これから暑い夏を迎えるにあたって、道中熱中症にならないか、水筒の水は足りているのかなど、保護者の心配はつきません。

育成センターが待機となり、民設の児童クラブにも入らない子どもの選択肢は、民間の学童保育に限定されます。
甲子園浜小学校区にある民間学童施設を調べたところ、夏休みに週5回利用した場合、8月の月謝は7万2千円にものぼります。

これでは、保護者の経済力によって子どもの安全に格差が生まれてしまいます。一人で留守番をさせるにはあまりにも幼い1年生において、夏休みに預け先がない場合は、保護者にとって就労の継続を左右する深刻な問題です。

せめて1年生だけでも、育成センターに通えるよう優先的な配慮をすべきと考えます。

他市の取り組みとして、岡山市の事例をご紹介します。岡山市では、利用申請時の点数計算において、学年による加点を大きく設定し、低学年が有利となる仕組みを作っています。具体的には、保護者の就労等の「基準点」が最大10点であるのに対し、1年生には「60点」という高い点数が加算される制度となっています。ここに1年生を待機児童には絶対にしないという、岡山市の強い意志を感じます。一方、西宮市は基本的には親の就労時間などにウェイトが大きく保たれています。

そこで質問します。

1年生が優先的に入所できる仕組みの導入を検討するお考えはありますか。

【答弁】
共働き世帯の増加等に伴い、留守家庭児童育成センター(以下、「育成センター」と申します。)の需要も増加傾向にあり、令和8年5月1日現在、1年生26名を含め、190名の待機児童が発生しております。
また、高学年の受入れを行っていない、あるいは国が定める児童1人当たりの面積基準を満たしていない育成センターもあることから、学校施設の活用や民設放課後児童クラブの整備等により受入枠の拡大を図っているところでございます。
議員ご提案の利用調整における1年生への加点につきましては、ご提案の趣旨を踏まえ、1年生が優先的に利用できるよう、加点の拡充について検討を進めてまいります。